「あしらせ」と「B―SOS」の実証実験成果の紹介

弊社ラムダシステムは障がい者の生活支援の実現を目的としたサービスのシステム開発を進めております。
2021年1月24日、大分市にあるJ-COMホルトホール前広場にて内閣府・準天頂衛星システムサービス株式会社(以下内閣府)の「みちびきを利用した実証事業(以下みちびき実証)」を実施いたしました。

みちびきとは

みちびきは、日本が独自に運用する準天頂衛星システムで、地球上での位置測定精度を大幅に向上させることを目的とした衛星システムです。従来のGPSシステムに加え、みちびきは日本独自の衛星を用いることで、都市部や山間部などの電波が届きにくい場所でも、より正確な位置情報を提供します。

導きの特徴

みちびきの特徴的な技術には、SLAS(精密位置測位サービス)、CLAS(高精度補強システム)、CLARCS(高精度リアルタイム位置補正システム)があります。これらの技術により、従来のGPSよりも高精度でリアルタイムな位置情報を提供し、様々な分野での活用が期待されています。

特に、視覚障がい者のナビゲーションや、車いすユーザー向けの支援システムなど、みちびきを利用したサービスは、日常の移動をサポートする重要な役割を果たしています。この技術は、公共交通機関の精密運行支援や災害時の迅速な支援システムにも貢献しており、社会全体の安全性と効率性を向上させています。

実証実験では、車いすユーザーが移動中に障害物に遭遇した際に、アプリを通じて近くの介助者に助けを求める「B-SOS」システムと、視覚障がい者の靴に取り付けたデバイスが振動で目的地へ誘導する「あしらせ」システムの有効性とサービス価値を検証しました。

上記写真:あしらせ

あしらせのデバイスとアプリ
みちびきを利用した実証実験の説明図

上記イラスト:BーSOSイメージ

準天頂衛星「みちびき」のSLAS、CLAS、CLARCSといった高精度衛星測位手法を活用し、SOSを発信した車いすユーザーの正確な位置を特定。その位置情報をもとに、介助者がスマホアプリを使って迅速に辿り着き、適切なサポートを行います。これにより、緊急時の迅速かつ正確な支援が可能となります。

現在進行中の実証事業を通じて、これらのサービスをさらにアップデートし、より多くの方々に安心を届けるため、社会的なインフラとしての価値を深めていきます。私たちは、テクノロジーを駆使して、豊かで包摂的な社会の実現に貢献していきます。


プレスリリース:Ashirase、内閣府・準天頂衛星システムサービス株式会社「みちびきを利用した実証事業」に採択


バリアフリーコンソーシアムについて

開発・実証を行なった企業・団体は以下の通りです。
株式会社Ashirase (代表取締役:千野 歩)
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株式会社minsora (代表取締役:高山 久信)
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おおいたサテライトオフィス株式会社 (代表取締役:上杉 照明)
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一般財団法人宇宙システム開発利用推進機構 (常務理事:三神 泉)
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株式会社ラムダシステム (代表取締役:利光 宏一)
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