「にゅる…にゅる…」
音もなく忍び寄ってきたのは、たくさんの足(腕)を器用に動かす不思議な生き物。その名もタコ先生。深海に住む頭足類なのに、なぜかLAN機器にめちゃくちゃ詳しいんだとか。今日のテーマは「ハブとスイッチって何が違うの?」という話。タコ先生が8本の足でLANケーブルを“にゅるっ”と握りしめながら、こっそり教えてくれますよ!
目次
1. ハブとは?タコ先生の足が全部つながる仕組み
(1) レイヤ1で電気信号を分配するだけ
タコ先生が足をいっぱい伸ばして、「ここに信号が来たら、全部の足に伝えちゃうよ~!」とアピールしているよう。
- ハブ(リピーターハブ) は、受信したデータ信号を全ポートにブロードキャスト
- “どのPC宛か”を考えず、単純に電気信号を再送するだけ
(2) コリジョンが起きやすい
みんなが同時にしゃべると「なんて言った?」となるように、ハブのネットワークは衝突(コリジョン)が多発しやすい。
タコ先生も「足が絡まり合っちゃって、ぐちゃぐちゃだね…」と嘆いているかもしれません。
2. スイッチの仕組み:タコ先生が賢く足を振り分ける
(1) レイヤ2でMACアドレスを見分ける
今度はタコ先生が「ここにデータが来たら、その宛先に合った足だけ動かすよ!」と足を器用に使い分け。
- スイッチ(スイッチングハブ) は、受信したフレームの宛先MACアドレスを学習し、必要なポートだけに転送
- 無駄な衝突を減らす=ネットワークが高速&安定
(2) コリジョンを局所化して速度UP
複数の通信を同時に行っても、お互いに干渉しにくい。
タコ先生も足同士が絡み合わないように、ターゲットをしっかり選んで動かす感じ。見た目には同時多発的に足を動かしているようでも、実際は衝突しない工夫があるんですね。
3. ハブはもう使われないの?タコ先生が首(?)をかしげる
(1) 現代ではスイッチが主流
ギガビット対応や安定性重視のLANにはスイッチが当たり前。
- ハブを使うと衝突・速度低下が顕著
- タコ先生も「昔は私も全部の足をぐるぐる使ってたけど、今はしっかり振り分けるほうが賢いよね」と認めているようです。
(2) ハブを使う特殊ケース
ごくたまに、全ポートにデータを送る性質を利用してパケットキャプチャを行いたい場合などでハブが利用されることも。
「どうしても全部に電気信号を送る必要があるなら仕方ないけど…日常使いはやめたほうが無難だね」とタコ先生が8本の足でバツ印を作りながら警告。
4. 実は「スイッチングハブ」って書いてある?表記の豆知識
市販の小型機器を見ると「○○ハブ」と書かれていても、実際にはスイッチングハブ機能を内蔵しているのがほとんど。
- 純粋なリピーターハブは既に姿を消しつつある
- 「ハブ」と呼んでいるけど中身は立派なスイッチ、というものが大半
タコ先生も「イカの仲間っぽいけど実は違う生物!」みたいな感じで、名前に惑わされないでスペックを確かめようね、と言ってるかも?
5. まとめ:タコ先生の足の動きでわかるハブ vs スイッチ
項目 | ハブ(リピーターハブ) | スイッチ(スイッチングハブ) |
---|---|---|
動作層 | レイヤ1(物理層) | レイヤ2(データリンク層) |
転送方法 | 受信データを全ポートに再送(ブロードキャスト) | MACアドレスを学習し、必要なポートだけに転送 |
コリジョンの範囲 | 全ポートが同じコリジョンドメイン | ポートごとに独立したコリジョンドメイン |
メリット | 安価・単純 | 衝突が減り、高速で安定 |
デメリット | 衝突多発・速度低下 | 若干高価、設定が必要な場合も(マネージドスイッチ) |
タコ先生が最後に足をクルクルさせながら、「LANを組むならスイッチが基本だよ~」とアピールしています。
- ハブ:昔ながらの単純機器。衝突多く非効率
- スイッチ:MACアドレスで転送先を制御。効率的&安定
家庭やオフィスで「このハブ、もう古いかも?」と感じているなら、タコ先生の言葉に耳を傾け、スイッチへの置き換えを検討してみてくださいね。ケーブル同士が絡まず、速くてスムーズなネットワークが手に入るかもしれません!
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